こんにちは。サービス事務の安髙です(*^^*)

ニュースを見ていて驚いたのですが、今年の節分は2月2日なんだそうです。あれ?節分って、2月3日じゃないの?と思いますよね(;^ω^)

“節分”とは立春の前日のことをいい、この“立春”は国立天文台の観測によって「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」と定められているのですが、今年の立春の瞬間は2月3日23時59分。たった1分の違いで、なんと124年ぶりに2月2日が節分の日になるのだそうです\(◎o◎)/!

私が子供の頃は福豆が苦手で、節分という行事があまり好きにはなれませんでしたが、旧暦の大晦日にあたる節分は、新年を迎えるために邪気払いをする大切な日です。

古来、季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられていたため、災害や病を鬼に見立てて豆をまくことで邪気を払い、さらに1年間無病息災で過ごせるよう、年の数だけ福豆を食べるという風習ができました。

今こそ古くからの習わしを大切にし、家族みんなの健康を願って「鬼は外!福は内!」と元気に豆まきをしてみてはいかがでしょうか(^O^)

それでは、本題に入りたいと思います(^^)/

今回ご紹介するのはE46 320iのHVA(ハイドロリックバルブアジャスター)交換です。HLA(ハイドロリックラッシュアジャスター)とも言います。

この部品は、エンジン内部のバルブとカムシャフトのクリアランス(一般的にバルブクリアランスと言います)を自動的に0にするもので、BMWでは旧車や走りの性能に振ったMシリーズを除くほとんどのエンジンで採用されています。

HVAはバルブクリアランスの調整が不要な為メンテナンスフリーで、静寂性に優れる等のメリットがあります(*^^)v

 

以前、M54エンジンはHVA不良によりエンジン不調が起きるとご紹介した事がありますが、今回の症状がまさにそれでした(@_@;)

冷間時のみ「カタカタ」といった異音や、特定のシリンダーでミスファイアが起き、エンジンチェックランプが点灯、エンジンが温まって再始動すると正常になってしまうというのが、M54エンジンHVA不良の特徴です(; ・`д・´)

前回ご紹介した私の愛車のように、特定のシリンダーでのミスファイアが起きている場合は、スパークプラグやイグニッションコイルの不良が定番中の定番です。また、インジェクターの不良なども考えられます。

これらの部品は他のシリンダーと入れ替えることにより比較的容易くトラブルシューティングが行えますが、HVAはシリンダーヘッド内部に入っている為、カムシャフトまで外さないと交換できないので、なかなかハードな作業になってきます(・_・;)

では早速作業を見て行きましょう!

まずは、シリンダーヘッドばらしの下準備をしていきます。

エンジンの化粧カバー、エアクリーナーボックス、ファンシュラウド、マイクロフィルターケースを外します。

エンジン不調の定番であるイグニッションコイルは、点検したところ問題ありません。

続いてスパークプラグを外し、専用工具を使って1番シリンダーを圧縮上死点の位置で固定します。“エンジンの分解、組付は圧縮上死点での作業が基本”、以前にもご紹介しましたよね(^^♪

ちなみに、E30のM20などの古いエンジンでは圧縮上死点の位置にマーキングが付けられています(*^^)v

ヘッドカバーが外れました。まずは目視で不具合がないかを確認します(゜-゜)

距離相応の汚れはありますが、異常箇所は見受けられませんでした(^^)

HVAはカムシャフトの下にあります。

カムシャフトが回転し、カムの山になっている部分がHVAを押すことにより、さらにその下にある吸排気バルブが燃焼室内で開閉するという仕組みになっています(^^)v

カムを外すためにVANOS(可変バルブタイミング機構)やカムのスプロケットを外します。

この辺の分解は専用工具が必要で、一部逆ネジを使用している所もあるので要注意です(; ・`д・´)

遂にカムシャフトが外れました!摩耗や傷がないかも合わせてチェックします。

HVAまでもう少しです(`・ω・´)

HVAが外れました!

調子が悪かった6番シリンダーのものを新旧比較してみましたが、見た目では明らかな不具合はありませんでした。

本来、吸気側と排気側で異なる形状のHVAが使われているのですが、いつの間にか部品は同じ物に統一されたようです。きっと対策が施されているのでしょう(*^^*)

せっかくなので、24個全部新品に交換していきます。

HVA、カム、VANOSまで組み上がりました(^^)/

ヘッドカバーを付ける前に最終チェックを念入りに行います。組付けミスはエンジンを壊してしまう恐れがあるため、何度も何度も確認します(゜-゜)

組み上がりました!

サービステスターを使いエンジンチェックランプを消してからエンジンを始動させます。

テスターでエンジンの各シリンダーの数値を見ながらミスファイアが起きていないことを確認し、最後に走行試運転を行い、異常がないことを確認したので作業終了です(*^^)v

 

今回はとても骨の折れる作業でしたが、ヘッドをばらしてHVAを全て新品に交換し、エンジン内部の状態も確認できたので、安心感も大きいと思います。オーナー様の愛情をたっぷり受けたE46君は、まだまだ元気に走ってくれることでしょう(*^_^*)

 

寒い日が続くと春が待ち遠しくなりますが、季節ごとの行事や暦などに意識を向けてみると、その時その時を大切に過ごせるような気がします。二十四節気なども調べてみると新たな発見があって楽しいですよ(^^♪

何より健康が第一ですが、季節の移ろいも楽しみながら有意義な1年にしたいですね(^^)/

 

それではまた次回、お会いしましょう(●^o^●)